コハゼと柔道 ①
コハゼが柔道を始めて四年目・・・
初めは顔から転んで傷ばかり作るので
柔道の受身を習うと顔から転ばなくなると聞き
護身の為に習わせた
コハゼは沖縄へ来ても柔道を続けると言い
一年がたった
初めは練習にも付いていけずに泣いていたコハゼ
それでも最近はきつい練習も頑張っている
友達と乱取りをしても簡単に倒されなくなった
ただ・・・倒れない様に踏ん張り続けるだけ・・・
それはいつか負けると言う事・・・
先生が時々子供達を追い込む時がある
先生と組んで倒して倒して追い込んで
ある一線で子供は頭が真っ白になるのか
泣きながら先生に向かって行く
闘争心をむき出しにする・・・
コハゼにはそれがない・・・
元気が無くても練習をしていれば時間は過ぎて終わる
彼女はそれを待っている
私も先生も、それを見抜いている
昨日、他所の道場へ出稽古へ行った
出稽古へ行くと更に彼女は小さくなってしまう
これで試合だったら勝てる訳がない
そこの先生が少しコハゼを追い込もうとした
「やる気あるのか?やめる?やめるか?やるなら元気出せ!」
と、あるお母さんに言われた
「コハゼちゃんは優しいから・・・闘争心はでないよね」
私が子供の頃、負けず嫌いで闘争心の塊だった
男の子の股間を蹴り上げて歩いていた
(それは闘争心じゃない?^^;;)
私とコハゼは違う
だから、ほとんど見守ってきた
いつも心を過ぎるのは・・・
(この子に格闘技は合わないんじゃないだろうか・・・)
(親が見極めて、違う方向へ転向させた方が良いのではないか?)
しかしコハゼは辞めようとしない・・・
昨日、家へ帰ってきて
練習の復習を二人でした
コハゼは最近柔道の事を私に言われるのを嫌う
それでも一生懸命先生がコハゼに伝え様としている事の復習をした
コハゼは泣いていた
私を相手にしての泣きながらの打ち込み
もう型も何もバラバラだ
私が言った
「石○武道館で○浦先生に教わった事をわすれたの?」
「いつも後ろからメグの顔の位置を直してくれていたでしょう?」
「忘れてしまったの?」
コハゼが号泣してしがみついてきた
「○浦先生に会いたい!先生に会いたいよぉ~」
○浦先生は、前にいた道場で
柔道を一からコハゼに教えてくれていた先生
一年生で甘えん坊のコハゼをなだめすかして可愛がってくだすった
しゃべり方がフガフガしているので私はコッソリ「フガフガ先生」と呼んでいた
もしかしてメグが柔道を辞めようとしないのはフガフガ先生との心の繋がりからだろうか?
会わせてやりたいと思うけど
そう簡単に行かれる距離じゃないし・・・
あ~私、このまま見守っていればいいのかな?
親として真剣にメグと向き合った方がいいのかな?
最近の私は悩み事満載ですーー;;
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